この地平線の向こうに

蓮VS大和 1/12
等々美琴をめぐり大和と蓮がぶつかる! その時美琴は…?

(雪よ…もう一度だけでいい…

二人の想いを繋げて…

舞い散る雪よ…

胸が焼き尽くすまでに

今も忘れない恋の歌…

切なさで
苦しくて…

涙…)

蓮は天からの警告のような美琴の歌声が聞こえた!

影長はハァ〜ッ!と
ため息をつくと
静かに言った…

「蓮よ…お前の一族は地に愛された
里ですも珍しい一族だった…
お前に子を持つ事は私を始め
お前の父親に取っても喜ばしい事だ
だがな…今回は相手が悪い
お前ならば里の女衆は喜んで身を捧げよう
城田家は私の一族と共に
この里を築いた…だから蓮…」

蓮は顔を影長にまっすぐ見せながら
影長の机に

バンッと手をつき影長に言った…!

「いくら影長様の命令でも
それだけは譲れません!
確かに私どもは忍びです…が
忍びである前に人間何です…
美琴もそんな事望んじゃいません!
決して…
今我々は気付かないとならないんです!
女は子を産む為にだけの道具じゃなく
俺達忍びの性欲を吐き出す人形じゃありません
現にくの一だって優秀なものが居ます!
彼女達も一般人も同じ人間何です
影長様が私をどう処分なされようとも
私は今回の件だけは譲れません!」

正直影長は…
そんな蓮を初めて見た!

いつもならば掟に逆らわず
冷静沈着な蓮が里の人々の代弁をするとは…

影長は部屋から出ようとする蓮に言った…

「氷のようなお前の心を動かした
その美琴と言うお前の天使とやらを
今度私にも会わせてくれるか?
私はその娘から巨大な力を感じる
もしかしたらその娘はこの戦乱の世を終わりにしてくれるやも知れんからな
及ばずながら私からも城田に話の場を設けよう…」

蓮は影長の以外な言葉を聞くと
目を弓やりに曲げて
「ありがとうございます影長様…では」

蓮は嫌な予感を感じながら病院に急いだ!

影長様が分かってくれたンだ…

これで大和に立ち向かえる

何もなければいいンだが…

牡丹雪が降る中で
蓮は風を切る勢いで走った…!

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mae*#ato
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