この地平線の向こうに

時間を越え同じ夢を見続ける 1/24
現代の己の欲望にとりつかれ 愚かな人間達に神は裁きをなされた それは核戦争の勃発だった 生き残った人々はエネルギー資源を失い 国はかつて善き時代の暮らしを人々に命じ 数百年後の年月が経ったが… 人間達の性は変わらない 又 同じ過ちを繰り返し戦国時代にと 駆り立てた 森や自然は豊かになり人間達の一部に不思議な力が宿った そんな戦国時代の中で忍びだった蓮と 何故か核戦争が勃発する少し前の時代 同じ夢を

夜になって雪が降りだすと
何故か心が寂しくなる
空から雪に混じりながら
僕の腕に
天使が舞い降りた
その時を待っている僕がいる...

蓮はハッと目覚め
その瞳から一雫の涙が頬を伝わっていた

何故かガキの頃から同じ夢を見続けている
その夢を見る度々に俺とした事が
涙を流している...

蓮はあくびをしながら
今何時だと思い目覚まし時計を掴むと

ジリリリッ〜!

ヌワァァ〜!

はぁ〜もう起きなきゃいけない時間だなぁ…

蓮は支度を整えて
新しい朝を迎えた

集合場所に行く前に
蓮には習慣が合った

それは 前の戦争の時に失った親友の墓碑に
愚かだった自分を後悔し
親友の相馬に話しける事

しかし 今日は違った

「相馬…俺 いつも同じ夢を見るんだよ
それに夢の中の天使が気になるんだよ
アッ!イヤッ忘れてくれ
お前はサキを俺に託した
でも俺はお前とのその約束さえ守れなかった
グズだ そんな俺に誰かを愛する資格何て無いよな…
相馬…俺寂しいよ 」

蓮は墓碑に刻まれた相馬の名をなぞりながら
小雪がチラチラと舞う空を見上げると
墓地を後にした…

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mae*:#ato
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