2:46その時わたしは  
何ができるのか(1/7)





具合の悪い人が続出し

私は従業員の方々と

ホテルの毛布やら布団を

階段を上り下りして
運びました



その頃には
震えとかなくて


おりゃー
どけどけー
って勢いで運びました


多分今年一番動いた←




そんで夕方になるにつれ
宮城は冷え込みました


雪も降ってきました




ホテルの部屋で
くつろいでたお客様は
半袖の方もいて


毛布などは

持ってきても

持ってきても



足りません



毛布がなくなって


バスタオルとか
シーツも運びました



それでも仙台駅から
避難してきた人も多く


運んでも運んでも
減っていきました



だから従業員まで
暖をとれるほど
残りませんでした



私は走ったのでさほど
寒くはなかったのですが


やっぱり時間が経つと
寒かったっす....




その時


研修でお世話になった
従業員の方が


テーブルクロスを
私に貸してくださいました



「大変な時に研修に
なっちゃったね
これ使いな。寒いよ。」



自分はスポーツタオルで
寒さを凌いでいたのに





「いいですよ。
私走ったので大丈夫です」



「いいから!使って」




もう感動しすぎて

ホテル従業員の鏡!
だと思いました



自分だけでなく
研修の私にまで
気を使ってくれるなんて!



ほんと神でした




私もあんな従業員に
なりたいと思いました







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