月は綺麗だった

[似合わない](1/12)


朔side


あれから数日間俺は床についたままだった。


まあ全身傷だらけで肋骨1本イってたらしいからしょうがないっちゃしょうがないんだけど。


むしろあれだけでよく済んだほうだろう。


「さっくー♪」


それ以上にウザイのがこいつの存在だ。


あれがあってからウザイくらいベッタリしてくる。


「おい偲。俺の視界に入るな」


「じゃあ朔が目を瞑ってればいいよ!俺が手を引くから!」


「言うようになったじゃねぇか」


なんだってこいつはこんなにベッタリしてくんだよ。


朔はため息をつきたい気分だった。



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