潰れたのは
[今どんな気持ち?](1/11)






「…ッ、あ、」



「なかなか、帰ってこなくて寂しかったんだよ?俺。」



「し、らな…い、ッ」



「知ってるでしょ、雪緒には、何度も何度も、教えてあげてるんだから。」



「…ひ、あッ」





腰を掴まれて、後ろから何度も何度も、突かれては喉から卑猥な声が漏れる。


腰を撫でる手つきがいやらしくて、涙が滲んでは私は甘い吐息を漏らしてしまう。




それを見て、彼は私の耳元で吐息混じりに優しく囁く。






「雪緒は、誰に抱かれても、俺からは離れられないからね。」



「ひぁ…ッ」





下腹部で感じる、彼の白濁。有無も言わさず受け止めさせられるのは、もう慣れた。慣れたくはなかったけど。




それと同時に絶頂を迎える私。ぐったりしながら肩で息をするが、彼はそれを許さない。思うように動かない私を抱き上げて、ベッドに優しく寝かせた。




私の足を持ち上げて、深い闇を秘めた黒曜石が、ゆったりと細められる。







「…あー、雪緒。ずっと一緒だよ。俺の顔。俺の体。全部おなじ。絶対離さない。


ぜーんぶ、俺と同じだから。流れる血液も、この白い肌も。俺は雪緒以外愛せないから。







───雪緒も俺以外を、愛さないで。」








私と同じ形の唇を、私のそれにそっと口付ける。体の至る所に紅い印をつけて、満足そうに微笑んだ。








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