狩る者と狩られる者
[錯綜を伴う再会](1/3)





「悪いけど今日は休診、」




家の木の扉が開かれると同時に、そう言いかけたフクロウ。



だが、そこに立っている人物の顔を認めると、一瞬だけ目を見開いて驚いた。




「…頼む。」




出来ればこの先一生関わりたくないと思っていた相手。



関わることもないだろうと思っていた相手。



互いにそう思っていたはずなのに。




「っ…」




あまりにも真剣で、危機迫った顔をしていたので、拒否することが出来なかった。



その声も瞳も、久しぶりすぎて。




「ミヤしかいないんだ。」




まっすぐな視線を無下に振り払うことなど、出来ない。



グラームが相手だと余計に。




「…入れ。」




なんとか一言、絞り出した。



事の緊急性や重要度は、とっくに察している。



そこに私情を挟むべきではないことも、わかっていた。






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