東方夕刃録
◎[第十一話](1/5)
割に合わない。そんなことは多々あることである。
「久しいな、メイリン」
「あっ夕霧さん。何かご用ですか?」
「ああ、図書館に入らせてもらおうと思ってな」
と、言いながら直方体の箱を取り出し、美鈴に渡す。
「これは?」
「プレゼントだ。仕事中に眠くなるって言ってたんでな、リポビタ〇Dだ」
女の子に渡すプレゼントがリポビタ〇Dとはいかなる了見なのか。
だが、美鈴は嬉しそうに受け取るとお礼を言った。
「して、レミリア嬢は紅茶が好きという情報は正しいか?」
腰に手を当て風呂上がりに飲む牛乳のように一気飲みした美鈴。
ぷは〜、と気持ちよく息を吐いた 後明鈴は答える。
「ええ。咲夜さんに渡せば美味しくいれてくれますよ」
「そうか。では邪魔する」
「はい。どうぞ」
そういうと門を開け、その中に夕霧は入っていった。
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