RooM〜閉ざされ部屋〜
[第3章 彼女](1/10)
日記2

3月S

今日も街にでた。相変わらず無愛想な空気が

呼吸の邪魔をする。

私の心を空が察したのか雨が突然降り出した。

空気中の嫌なものが雨を汚しているのがわかる。

雨から逃げなければ、

私はとっさに本屋に入った。

低俗な誌面が私を睨み付けてきた。

いっその事焼き払おうかと考えた。

その時だった。彼女が現れた。

私に気があるのを丸出しで、何かお探しですかと擦りよってきた。

私を探し当ててくれと言わんばかりだった。

仕方ない。愛してやろう。





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