砂糖菓子が溶ける時。
[早坂くんと2つの借り‐(1/2)
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いつも思うけどゼッケンってこれだけの数あるとめちゃくちゃ重いし、かさばる。
部員の数だけゼッケンが入った籠を運びながらついため息をつきそうになった。
早く運んでしまおうと、とにかく足を進めていたが、前は見えないし人とぶつかったらアウトだなぁ…≠ニ思ったのがフラグ ≠セったのか、見事に途中で思い切り人とぶつかってしまう。
「いったいなぁ…」
そう言って舌打ちしたのは最近特によく観戦しているあの先輩達だった。
「すいませんでした。」
こっちは前見えてないんだからそっちが避けてくれれば良かったのに…と内心思いつつも、私の不注意もあったことは否めないので、立ち上がって頭をさげる。
「そんな一気に全部持っていけないんだし大好きな部員たちに一緒に運んでくださぁい≠チて言ったら?やってくれるんじゃない?」
「そういうのって誰に言うの?やっぱ爽?」
アハハ、と笑いながら言われてカチンときて、勢いで
「風上先輩は関係ありません。」
と言おうと口を開きかけた時後ろから声がした。
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