*[ 名前](1/15)
.
｢隣の奴休みだったの？｣
今日も実菜ちゃんと希ちゃんと教室に戻ってきて、自分の席に着くと私の荷物を見て樋野くんが聞いてきた。
｢ううん、
今日は来てたんだけど…｣
――――――――――…
授業終わり頃...
｢次回までに、このページの下の問いやってこい｣
水川先生の言葉にえーっとクラスの中がざわつく。
宿題かぁ、置いていかれないようにきちんとやらなきゃ。
………あれ？
私教科書ないよ！
宿題出来ないι
わー!!
どーしよう………
ぽんっ
えっ？
今まで私と隣の彼の合わせた机の真ん中にあった教科書を彼が私の目の前に置いた。
｢宿題やらないのか？｣
きょとんとした顔で彼を見ると、無表情で私を見ながら彼が口を開く。
｢俺の書き込みあるけど、平気だろ｣
貸してくれるってこと？
｢か、貸してくれるんですか？｣
｢……いらないなら、いい｣
｢い、いえ!!
………でも｣
迷惑じゃないかな？
.
⇒作品?レビュー
⇒ﾓﾊﾞｽﾍﾟ?Book?
[編集]
[←戻る]