散り桜
[第7章](1/16)
3月、幕府は兄上に甲州鎮撫を命じた
それにより、新撰組は甲陽鎮撫隊と名を改称した

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2人で来るなんて珍しいですね」

「久し振りだな」

私と土方さんは総司の元を尋ねていた
久し振りに会った総司は更に痩せ細っており、病状が進んでいるようだった

「それで?2人で来るってことは何か話でもあるんじゃないの?」

「新撰組は甲陽鎮撫隊と名を変えて、甲州鎮撫を命じられた。それで、ここを離れることになった。暫くはこっちに戻って来れないだろうから、お前の顔を見に来た」

そうですか。それで、舞桜もついて行くの?」

『うん。私もみんなに着いて行く』

「そっか。土方さん、少し席を外してもらえますか?舞桜と2人で話ししたい」

「わかった」
それだけ言うと、土方さんは部屋から出て行った



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