散り桜
[第4章](1/22)
元治元年5月下旬に山崎丞・島田魁らによって炭薪商を経営する枡屋喜右衛門の存在を突き止め、会津藩に報告された
‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥
‥‥‥
『よし、洗濯終わり』
「オギャーオギャー」
屯所内に響き渡る赤子の泣き声
それと同時に慌ただしくなる屯所
私は泣き声のする部屋へと向かう
『‥大丈夫?』
部屋を見渡せばギャン泣きする赤子に、疲れきった表情をした数人の男達
私が赤子を抱き上げると一瞬にして泣き止む
『赤ちゃんはか弱いのだから優しく抱っこしてあげないと』
「さすが母親だな」
1月に私は女の子を出産した
雪が降る日に産まれたから名前はゆき≠ニ名付けた
名前の通りに色白でとても可愛らしい赤ちゃんだった
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