交際0日婚ですが何か?

緊急会議なう(2/9)









俺は花金の夜に

以下のメンバーを招集した。


横井
村井
ミヤビちゃん
そして杞紗


下の2人は一緒に後ほど合流するそうだ。

今居酒屋の個室で、横井と村井が顔をあわせ真逆の態度で挨拶をかわしている。


「村井さん!!相変わらず美人だね!結婚して!」

「お久しぶりです横井さん。鼻へし折っていいですか?」

「ごめんなさい」


相変わらずバイオレンスな村井。
だが今はそのバイオレンスさが必要なのだ。
こいつがいれば杞紗は大概安全な気がする。


「お前たち、よく来たな。」

「え」


「お前たち?お前たち?何キャラなの」(小声)

「あの手の組み方からして、ゲンドウ?」(小声)

「誰ゲンドウって」(小声)

「エヴァのグラサンかけたおっさん」(小声)

「あぁ・・・」(小声)


今ちょっとなりきってるから
そこ小声で喋んのやめて



「ここに集まってもらった理由は他でもない、杞紗のことだ。」

「ついに処女もらったの?」

「あ、それは先週開通済み。」

「はぁ!?」


突拍子もないこというから
素に戻っちまったじゃねぇか。
似てないからいい?あっそう。


「聞いてないわよそれ!!アンタもう手出したの!?」

「もうっていうけどな村井、毎日一緒にご飯食べて、毎日一緒に寝て、毎日キスして、毎日杞紗の胸に顔うずめて、毎日杞紗の体まさぐってたんだぞ?これでも我慢した方だ!」

「いや全然我慢出来てねぇよ!後半欲望の塊じゃん!」


珍しく横井がつっこんだ。
すでに村井は戦闘態勢に入っている。
これは一度お手洗いに逃げた方がいいかもしれない。
ポキポキ指を鳴らす村井の顔がまじ般若。


杞紗ちゃん早く来てください。








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