翼を失った神童は
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休日のあけた月曜日、薫は翠と二人で相馬家を出て学校へ向かった。兄達は生徒会の仕事をするため一足先に家を出ている
「ねぇ翠、私たちって近いうち全校集会で公開処刑なんだよね?」
「あー、まぁそうとも言うか。
全校の前で生徒会補佐に就任しますーって挨拶するんだもんね、しかも会長・副会長お墨付きって肩書きだから求められること多そう……」
翠がげんなりしながらそういえば、と薫に向き直りつつ「この間から薫のキャラ崩壊が激しいよね」と尋ねると
「陵にぃのせいで私のハッピー平凡学園生活がなくなったからじゃない?」
「ちがいないw」
などと軽口をかわしながら学校の近くの大通りに入ると道行く生徒たちの視線が集まるようになってきた。
そんな中、悠然と薫はスマホをいじりながら歩いていく。正門まではまだかなりの距離があるものの、学校自体は見えている。
翠のスマホがメッセージの到着を知らせる
kaoru
見られてるの、気づいてる?
ミドリ
気付けないほど鈍くはないww
kaoru
あらかたこれだと思うんだよね
(新島陵FCサイトの掲示板の写真
kaoru
さっきちょっとお邪魔してみたんだけど、
ご丁寧に盗撮して載せてくれたみたい
ミドリ
え、ちょい待ち
ミドリ
薫さん会長のFC入ってんの?
kaoru
んなわけ。
ミドリ
ん?てことは……おい?
kaoru
……セキュリティ甘いのが悪いよね!
「とまぁこんな感じで公開処刑の前に面倒な人たちに捕まったっぽいから翠さんお覚悟〜」
「え、捕まったの?」
「うん、正門待ち受け策戦。
来れる人は皆おいでってさ〜
参謀様の方もみたいだけどみる?」
「いや、いい。
つまり嫉妬に狂った雌犬が何も知らずにのこのことやってくる一年生をいびるっていう構図だね!」
「ふふ、翠のその皮肉な言い回し好きだなぁ」
「それ、なんか複雑」
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