磁石と私。
§[神様の意地悪](1/4)

《翔也Side》

あの(抱き合った)お見舞いから3日。


川上さんの姿はやはり学校にない。


学校で見た最後の川上さんは、妖精…あ、小人の格好だった。


スカートが短いのを気にして、裾をよく引っ張っていた。


……妖精みたいな川上さん、可愛いかったな…


あんな衣装を作ってくれた玉川と小中には感謝です。



そんな時だった。


神様は意地悪だ。
いや、神様がいないからこういう事になったのか。



和雅と俺は病院へと自転車をとばしている。



病院にいる玉川琴袮や小中刹那の報告によって。




−海里の記憶が…−



急いで病室にはいる。


もしかしたら…を信じて。


だが、無情にも俺の"もしかしたら"は敗れ去られた。




病室には川上さんの両親であろう、女の人と男の人がいた。


そこに、俺達に報告をした二人、玉川と小中もいた。


みんな、目が生きてない。


和雅が川上さんの名前を呼ぶ。



「元気…?」
和雅は少し笑ってみせた。



すると川上さんは、
「あなたも…ですか…?」




"アナタモデスカ"


俺には理解できなかった。

その時までは。




その言葉は冷酷な意味だった。





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