磁石と私。
§[108番の彼が走る](1/4)

ついに108番が前から6番目になった。



あんなに距離、あいてたのに。

足の遅い私は尚更凄いと思った。

50m走、余裕で11秒台ですが何か問題でも?




残り700m…



ここで山内くんも全力疾走。



琴袮と刹那が騒ぎ出す。
(特に琴祢。)


「頑張って!!!」


私も応援する。
二人にむけて。



私の声が届いたかわからない。

けど、108が一人、また一人と抜く。
前から4番目になった。


でもさすがにもう辛そうだ。
速度が落ちていく…


一人、また一人と抜かされていく。


もうだめ…?あと300m…。

できるのであれば今の私の体力を彼に授けたい。


…スズメの涙の量もないかもしんないけど。




気がつくと皆叫んでいた。


隣にいる二人は山内くんに向けてだろうけど。


山内くんが108と並んだ。


「頑張って!へたばるな!」


なんだか無性にかっこよくみえてしまってつい大きな声で声援を送る。


ずっと下を向きぎみだった背番号108番が顔を上げた。
また速度を上げる。

だがなかなか差は縮まらない。



でもあと少しで328番の子を抜ける…



328抜いたら5位だ…

328の子と108が並んだ。



あと100m…80…50…30…10…



…0。




どっちが抜いたかわからない。


結果は?
どっちが先にゴールしたの?





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