ワールドエンド
「ねえ、ホント何なの君」
「だから妖精だって言って」
「もういい。黙れ。シネ」
―――ばあちゃんの嘘吐き。
今の俺は最高に苛立っていてリンゴとか握り潰せる気がする。スケールが小さい?馬鹿言ってんな。俺普段握力弱いんだよ。
まあそれはいい。それよりばあちゃんの手紙では『育て方次第ではグラマーなボインフェアリーが生まれるかも(以下略)』って書いてあったから張り切って大切に育てたっつ―のに何だこのパターン。完全なるオッサンじゃねえか。俺がそんなに憎いのかグランマよ。
「僕を育ててくれて有難う」
「気持ち悪いからやめて」
「あの、もう1つお願いが…」
「なんなんだお前さっさと逝け」
「うっ!ぐおっふおうげがろげろ」
…………オッサンがゲロはいた。
「ホント何してくれんだよオオオ!さあいまからでも遅くない、シネ」
「ちょカッターしまって下さいイイ!違いますって!よく見て下さい!」
嘔吐物の匂いが鼻に付く。大人しくカッターを机に戻すとゲロを見つめた。これで何もなかったら抹殺決定、的な視線を送ったらオッサンも気づいたのかプルプル震えながら手を合わせて拝んでいた。
ゲロに拝むってど―よ。
「…!?」
突然その嘔吐物はスライムのようにうごめき何かを形造り始めた。僕はそれを呆然と見つめた。
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