明日も君を
[おはよう、春。](1/19)





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生温い風が頬を撫でた。
暖かい日差しがカーテンの隙間から部屋を照らす。






眩しいその光に眉間にシワを寄せる。
まだ眠いのに。
そ、と目を開けると、真っ白な天井が見えた。







「…あれ、…寝てた、のか。」






んー、と大きく伸びをした。
そして、風になびくカーテンを留め、窓の外を見る。







まゆが事故にあってから四ヶ月。
もうすっかり暖かくなり、俺たちの世界には春が訪れた。







まゆはまだ目を覚まさない。
だけど俺は、まゆがいつ目を覚ましてもいいように、あの日から毎日欠かさずここに来る。








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