page: memo:00/00/00 ◎ 第五話 集いし強者達 ―――ドォーン 「ヤッホォー! また倒したぜ レミナ!」 「うん…………イェーバーはけがはない?」 しっとりと露をふくみ 青々と生い茂る原生林。 密林に二人の少年と少女 そして地面に横たわる少年の十倍はあるだろうと予測できる巨大な物体。 「それにしてもこの密林に入ってから牛竜に出くわす機会が多すぎないか?」 金色の髪は乱雑にボサボサ、碧眼はランランとひかり好奇心旺盛な彼の性格をあらわしている。すこし焼けた肌の少年が巨大な物体―――牛竜の骸――を調べながら後ろにいる少女に問いかける。 「うん。私もそうおもう……やっぱりこの辺りは竜種がたくさん生息してるんだよ。」 少年とは対照的に黒髪を肩の辺りまで伸ばし黒い瞳でビクビク周りを見まわしているあどけない少女。 「や……やっぱり ""森"をいっきに突っ切るのは無理だよ……」 レミナは瞳を潤ませて声を震わせて懇願するようにイェーバーにたのみなんとか諦めさせようとするが 「楽しくなってきたっ!! 何頭でもかってやるぜっーー−!!いっくぞレミナ!!」 イェーバーはいっさいきく様子がなくすでに密林エリアに走っていく。 「まっ まって!」 二つの小さい影は密林へと消えていった。 |