page: memo:00/00/00 ◎ 第四話 黒い死神と銀色の弾丸 ―――バシャッ! 「リリース先輩!!大丈夫でしか!?」 ハルは荒い息をつきながら 後ろに背負っているリリースに声をかける。 リリースはハルよりもひどく、息はあらく 白い顔はさらに青白くなり言葉を発することも難しい そんな状況出会った。 また 間が悪いことに大雨がふり視界は最悪 足元に水たまりができ足を奪っていく。 「………ハ……ハル……」 「しゃべらないでください!! 体力がなくなってしまいます!!」 それでもリリースは熱い息をはきながらいう。 「………私……を…おいて……逃げなさい……」 リリースはそういうがそんなことできるわけがない。 「クソッ!!……どうしてこんなことに……」 ………こうなったのも奴らのせいだ…僕はただリリース先輩の見舞いにいっただけなのに…… ――――――――――――――――― 「………ハル……ですか?」 「そうですけど?」 どうしてわかったのか玄関のチャイムを押す前に部屋の中から名前を示唆する声がきこえてきた。 「………勝手にはいってきてください。」 お言葉に甘える形で玄関に入る。 作りはいまハルのいる部屋とは大きく違いかなり豪華になっている。 ちなみにハルの部屋は一番安いところで二人部屋なのだが相方がいない状況であるが近いうちに誰か来るらしくちゃんとベッドも用意されていた。 「おっ……お邪魔します」 よく考えれば歳の近い女の子の部屋に入るのははじめてでり 少しこえがうわずってしまった。 玄関を抜け 寝室のドアをあけるとベッドに横になったリリースが熱い息をしながら とてもつらそうにしていた。 「……大丈夫ですか? このところ休んでいるようですが……もしかして重い病気かもしれませんよ?」 「………ただの熱……風邪ひくといつも…ながいだけです…」 「顔色が悪いですよ……ちゃんと食べているんですか?」 「………食べてますよ…ハルは心配しすぎです……」 そうは言っているがリリースはとてもつらそうで見ていられなかった。 長い銀色の髪は力なくベットにひろがっている。 ハルがしょうがないのでお粥でも作ろうと扉に手をかけたとき ―――ガシャン!! 窓ガラスの割れる悲鳴のような響きとともに 黒い装束の男が飛び込んできた。 |