page: memo:00/00/00 ◎ プロローグ 暗闇の中にいた。周りには一切の光は無く全が闇に覆われていた。 ここはどこだ? 何か声が聞こえる…… 僕を呼んでいる? いったい誰が………? 唐突に暗闇に一条の光が降り注ぐ…… そしていつの間にか目の前に扉が出来ていた。 これは……… 「…………ハル」 「……ハル」 だんだんと声が大きくなっていく 誰だ? やっぱり僕をよんでる? ハルは扉に手をかけ ぼやける意識の中呼ばれるままに扉を開く 「君は………………バカだ」 強い光と風に混じってそんな声が聞こえてくる。 自然と笑みが漏れる。自分が何故地面に立っているかなど気にもしなかった。 「バカだなんてひどいですね」 気がついたらそういっていた。 「ハル……?」 「もしかして忘れたんですか?」 「ハル」 エレナの目からは自然と雫が流れ落ちる。 「おかえり」 「ただいま」 二人は自然と見つめ合い 帰郷の挨拶を交わした……… |