少年ルシは夢を見る
[奇跡の魔法と変化](1/6)

ファルは生まれた時から不思議な子だったらしい。指のさした方向から虹が現れたり、草をむしって遊んでいたと思えばいつのまにか動物に囲まれて眠っていたり

お母さんはファルをお姫様みたいな子、と言った。

そして俺は自分は?と聞くと ファルを守る騎士様かな? と言った。 嬉しかった。 その後 母は父が行方不明になりその後遺体が見つかった時から おかしくなり会話もできなくなった。

そして最終的に 妹と俺を見捨てて どこかの男と移り住んだらしい


でもファルは一度も母の事を悪くは言わなかった。10歳で言葉も覚えきれてない 可哀想な妹なのにファルは


ファル「言葉がわからないから可哀想なの?お母さんに見捨てられたから可哀想なの? お兄ちゃんは私といると辛いの?

ファルの声が届いた。

ルシ「辛くなんてないよ」


ファル「私も同じ、お兄ちゃんといる現在(いま)も、お母さん達と暮らしていた過去も大好きなの!だから言わないで 可哀想だなんて言わないで!」







「おはよう」



優しい日差しを浴びながら ルシは草原の真ん中でいつも聴いている声が聞こえて目を覚ました








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