幼なじみ
[祐士の見舞い](1/5)
瑞季ちゃんから祐士が寝込んでいると聞き、祐士の様子を見に来た。

祐士は、まさか俺も来るなんて思わなかったようだ。

ドアを開け、部屋に入った瑞季ちゃんから俺に視線を向けた途端、邪魔なものを見るような目になったのを、俺は見逃さなかった。

端から見たら、いつも穏和で人当たりがいいように見えるが、実際は興味のないことには無頓着で、どうでもよくて、執着もしない性格。

だから、取り乱すことなんて、ほとんど見たことがない。



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