私、監禁されました。
[no.6](1/20)
朝起きると、先生の姿はなかった。
寝る前、先生は傍にいて、私の髪を撫でてくれていたのは、夢ではない。
あまり寝付きの良くない私が、不思議とすぐに眠れたのは、安心したからなのかもしれない。
朝起きて、一番に思い出したのは、先生の事で……
……佐竹君、ごめんね…。
どうしても、先生からは逃れられないし、私も…
『佐竹君、おはよう。
話があるから、一限の休み時間に待ってます。』
ちゃんと話をしよう。
逃げないで、ちゃんと……
キーンコーンカーンコーン…
学校で会う先生と昨日の先生や外で会う時のギャップが凄いから、戸惑ってしまう。
学校だと特別扱いなんてしないし、徹底的に他の生徒と一緒な感じ。
やっぱり、大人だから、そういうところはしっかりしてるんだろう…
だけど……私は子供だからかな?
少し寂しい……なんて……。
こんな気持ちは、初めてで、やっぱり戸惑ってしまう。
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