キミの虜。

[絶対、命令](1/23)

「せん、ぱぁ〜〜〜〜い!!!」



周りの目を気にせず手を振りながら、廊下を凄いスピードで走り出した。



私の声で皆が振り向いて呟いた。




《また、ハチ公が走ってる》




そんな声を気にせずに目的地の先輩の元に向かった。




「先輩っ!
焼きそばパン買ってきました」




私の声を聞き私の手からパンを受け取る先輩。


そして私の頭を二度撫でてくれる。



それだけで自然に笑みが零れてしまう。

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