気紛れ短編小説
[スキになってもイイですか?](1/7)
「告白されたのに断るなんて、さっすがアカネくん」
「そっちこそどうなわけ? バスケ部のエースに告られたんだってな。で? 付き合うの?」
「まさか、まだ先輩の引きづってるとか? 過去に囚われてばかりじゃ先に進めないよ?」
中学時代、スキだった先輩に告白した。
まあ見事に玉砕したけどな。
俺にとって初恋だったから立ち直るのに三ヶ月もかかった。
玉砕した直後、一週間くらい泣いたし。
「ま、童貞くんだもんね。誰かと付き合えばいいのに」
カチンときた言葉。
「俺に彼女出来たら嬉しい?」
好きでもないのに付き合う意味あるのかと、あの日から告白を全て断って当面彼女を作る気にもなれなかった。
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