儚き世界にて、
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気が付くと、見覚えのある野原に立っていた。
美少年と、初めて会った場所。
でも、見渡しても、彼はいなくて。
「……広夢、くん?」
言葉を発して、気づいた。
ここには、音がない。
色はあるけれど、風は吹いているけれど、
音が、しない。
聴こえるのは、美少年の名前を呼ぶ自分の声だけだった。
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