儚き世界にて、
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0.





気が付くと、見覚えのある野原に立っていた。



美少年と、初めて会った場所。






でも、見渡しても、彼はいなくて。



「……広夢、くん?」


言葉を発して、気づいた。







ここには、音がない。

色はあるけれど、風は吹いているけれど、


音が、しない。






聴こえるのは、美少年の名前を呼ぶ自分の声だけだった。












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