今も隣にいるキミに
 最低な夜と最高な朝 (2/26)
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「あー‥あのさ、」


あれから、一週間が過ぎた。


奏介の帰りが早くなった。


メールランプが光るのに気付く度に、わたしの前でそれを開くのが日課になった。



「何?」


言いづらそうに視線を玩具で遊ぶ美晴へと移す奏介、胸の前で腕を組むその仕草は、困った時の癖だ。


「怒んなよ?」


「怒られるような事なの?」


先程まで美晴と遊んでいた幸せな気持ちが急降下して行く。


「来月、社員旅行あるんだって。」


「行ってくればいいじゃない。なんで、それが怒る事なの?」


精一杯の強がりで、笑顔を作った。


言いづらそうにしてた奏介でわかってる。


歩ちゃんも来るんだよね?



だけど、もう、その事に触れたくなかった。




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し お り
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