シーラカンス

[始まり](1/3)


それが姿を現し始めたのは高校三年の6月5日。
馬場の誕生日の一か月前のことだった。


「おはよー…」

「馬場おはよ…あれ?風邪ひいたの??」

「んー、なんか耳の下あたりから顎の横くらいまでがめっちゃ痒くてさー…。腫れちゃったから一応マスクしてる」

「え、大丈夫??引退試合近いよね?」

「そーなんだよねえ。練習も痒くてさー。薬塗ってるから二日くらいで治るっしょ」


マスクの上からもわかるくらいに腫れあがっていたが薬を塗ってるって言っていたから治ると思っていた。











「あれ?蒲原ー、馬場は?」

「…病院行ってる」

「え、どっか怪我したの?」

「そうじゃないんだけど…昨日の部活中にちょっとね。アレが近づいてるからさ、まあ馬場もなんだかんだでアレにはならないと思うんだけどね!」

「??」

「あっやばい!昼休みバスケ部でミーティングあるんだった!ごめん行ってくる!」

そのまますぐに行ってしまった蒲原。
アレってなんだ?


そんな疑問も次の日に解消された。






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