.委員会 1/1
『はいッ!今日は学級で後期の委員会と係をきめま-す』
学活の時間に先生が言った。
委員会か係、どっちかをやればいい。
あたしの好きな人
松田は前期で男女必ず混合の保健安全委員会をやっていた。
委員会を決める前
「ぜってぇもう保健安全委員会なんてやんねぇ」
なんて言っていた。
あたしは最初にクラスで一番楽だといわれる
“数学係”
を希望した。
希望者が多い場合は
ジャンケンで決める。
一番楽な係だから
希望者は多い。
ちなみに希望者の中には松田もいた。
…普通に負けた。
なんだかんだ流れで私は
松田が絶対にやりたくないと言っていた
“保健安全委員会”
になってしまった。
『これじゃあたし、松田と一緒にはなれないな-』
心の中で少し残念におもっていた。
数学係の争いは続いていた。
なんだか松田は勝っている。
最後に後藤という男子に勝てば
数学係決定だ。
…松田が勝ったらしい。
じゃああたしは後藤と一緒に委員会をやるんだ…
みたいな感じだった。
先生も
『じゃあ後藤くん保健安全委員会かな-』
と、言っていた。
後藤はちょっとしぶっていた。
…いやですかあたしが。
先生はちょっと困っていた。
そのとき。
「あ-、俺やります」
松田が声をあげた。
先生は
『えっ!いいの?松田くん』
とちょい喜び。
「いいっすよ-。後藤譲るわ-」
と、松田。
そんなこんなで松田と同じ委員会になり
後期スタート。
…あんなに楽な数学係になれたのに
なんで後藤にゆずったの?
嫌だと言っていた保健安全委員会になったの?
…ちょっとだけ、期待しちゃうよ?
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