「開けるぞ」
さっきゲームでここに入った時、なぜかGAMEOVERになってしまったんだ。
もしかしたら.....ってこともある。
もちろんゲームで見た机と俺の机は全く違うのだけど。
果たしてなにが出てくるのか。
だが"それ"は予想外のものだった。
「なぁこれって風呂だよな」
「お風呂ね」
「うん......いやおかしくね?」
そう、引きだしはお風呂場と繋がっていたのだ。
もちろん俺ん家の。
試しに40℃で設定して、お湯を入れてみた。
[40℃でお風呂にお湯を入れます。お風呂の詮を確かめてください]
「フツーにお湯出てくるな。なんなんだこれ」
15分程度で湯がたまった。
「ねぇ私お風呂入ってもいい?」
「こんな時にか?別にいいけど.....」
というわけで雅美がお風呂に入っている間、俺は部屋の探索を進める事にした。
「特に変なものはないが..........」
部屋中様々な所を見てみたが、さっきの引きだしみたいな隠し扉的なものは見つからない。
「ひろとぉ!バスタオルと替えの服無い?」
「あるわけねぇだろ!ここは銭湯じゃねぇんだぞ!」
とか言いつつタンスから大きめのタオルと自分の学校のジャージを取り出して、ロッカーの中へ投入する。
「ありがとー」と、返事が返ってきた。
全く呑気なものだ。こんな得体の知れない場所で風呂に入るなんてどうかしている。
「お先ー。寛人も入ったら?」
「そうだな」
うん。
やっぱり何事も一旦リラックスするのが大切だ。