ふわふわ王子様は幼なじみ。
[01.蓮の好きな人](1/26)
01.恋愛対象
「ゆい!おはようっ!」
校舎に着いた私と蓮は上履きに履き替えながら目の前にいる人物に話しかけた。
「わっ!びっくりしたぁ。すずと蓮先輩か。
おはよう~」
目の前でビックリした顔をしているのが、私の大親友の、佐々木ゆい(ササキユイ)だ。
同性の私が言うのもおかしなことかもしれないけど、ゆいは、私の学年でどの男の子よりカッコイイの!
見た目は肩に着くか付かないくらいかのサラサラボブヘアーでパッチリとした二重にぎっしり詰まっているまつ毛。形のいい鼻と唇。
誰が見てもthe女の子なんだけど、男勝りな性格だからか、同性からとっても人気者なの。
「ゆいちゃんおはよ。」
蓮が大あくびしながら言う。
蓮は基本、お昼頃にならないと頭が目覚めないのだ。
朝なんて特に見ていてヒヤヒヤするくらい寝ぼけている。
「蓮先輩は相変わらずですね。
始業式だからサボるかと思ってましたよ~。
二人とも。」
「失礼な!蓮はいっつもサボるけど私はサボらないじゃんっ。」
私の否定に、ゆいが呆れながら言う。
「前に蓮先輩と出かけるからって休んだのはどこの誰ですかー。」
「それは、蓮が買い物行きたいとかいうから…」
いつも通り、朝蓮を起こしに行ったら今日は学校の気分じゃないから買い物行こ。と言い出して私も流されて、2人で2度寝してから買い物に行ったのだ。
「とか言いながら結局あの時は、すずの買い物に付き合わされたよ。ゲーセンでもウサギのぬいぐるみに熱くなってたよね。」
「うっっ…」
蓮の買い物に付き合うつもりが、可愛い洋服がいっぱいあって…。
ゲーセンに関しても、とっても可愛いウサギのぬいぐるみを発見してしまって…。
「ほら。そんな事だと思った。」
相変わらずゆいは呆れ顔だ。
「それじゃ俺はクラス替えの表みないから先行く。
クラス分かったら連絡して。帰り迎えいくから。」
「うん。またね~」
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