☆全力恋愛始めます☆
[臨時バイト⇒1/9]
午後6時半すぎ。
約束通りバイト先にマコと顔を出した。
「いらっしゃ....おぅお前か....って
今日はおまけ付きか」
「おまけってなんだよ」
出迎えてくれた紅葉とマコが会った早々何やら睨み合っている。
「そんでお前は昨日ラインしたん既読無視やしどないやねん」
紅葉はそう言いながらぐしゃぐしゃとわたしの頭を鷲掴みにしながら笑った。
「わぁやめー!髪が乱れる!!
ごめんねマコ私着替えてバイトに入るからゆっくりしてってね」
「うん」
にこやかなマコと別れてタイムカードを取りに休憩室に入ると
パソコンに向かって大きいファイルを開いている優樹くんがいた。
「あ、明日香ちゃんゴメンな今日」
「ううん、大丈夫。ね、それなに?」
「ん?食材の発注書。
これをパソコンに打ち込んで発注するんだ」
優樹くんと紅葉はここの店の仕事をそれぞれ任されていて、お店で働くだけでなく、こういう事務的なことまでやってる。
たかがバイトって思ってたけど、奥が深いんだなぁ。
「なに?興味ある?」
「えっ別に仕事に興味ないけど優樹くんに興味が....って....え?」
また言っちゃったー!!!!
これってある意味告白だよね!?
絶対私今顔赤いよ!!
どうしようどうしようどうしよう....
「ぷはっ何百面相してんの
俺に興味持ってくれてんの?」
なんかすごい顔してたらしい私の顔を見て優樹くんが笑う。
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