空色の涙
[死神](14/14)
カメラSIDE
潮風が頬をなで身体から体温を奪いその真っ黒で底の見えない深い闇に誘うかのように波がたつ。
そこは夜空には幾つもの星が輝き余計な音の無い世界。
しかしそこに突如として別の音が入った。
prrrrrrrrrrrprrr
現代では生活に欠かせないものとなっているソレの機械音が闇に吸い込まれて行く。
《もしもし》
「やっと出た。」
電話をかけた人物は砂浜に寝転がり星空を見ていた。
《何か用か?》
「ーーーー。」
「ヒャハハハハハ」
通話を終えるとその人物は不気味な笑い声をあげて闇に姿を溶かした。
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