忘れられた囚人と看守
[第2章 脱出](2/7)
「常道か!!俺は杉谷這途!!よろしく!!ははっ!よかったよ俺の他に生きてる人間がいて!!さあ、早くここから出してくれ!!」
「…それは出来ない杉谷。」
…は?
出来ない…?
何で…?
「僕は看守…君は受刑者だ。罪を犯してここに入れられた君を出すわけにはいかない。」
何を言ってんだコイツは…?
人が殺されたんだぞ…?
もしかすると自分達も死ぬかもしれないんだぞ…?
なのに何で看守だからとか受刑者だからとか言える?
ここは強力する場面じゃないのか…?
「冗談はいいから出せよ!!テメエ1人で逃げるつもりだろ!?俺を見殺しにする気なんだろ!?」
「違う!!僕は君を見殺しになんてしない!!ただ…殺人を犯してここに入れられた君を看守として出すわけにはいかないんだ。これは僕の意地だ!」
コイツ…頭おかしいんじゃないのか…?
見殺しにしない…?
でも出したくない…?
それだと2人共飢え死にじゃないか…?
コイツは何考えてやがるんだ…。
まあ、すぐに1人だけ逃げ出すのがオチだろう。
- 14 -
前n[*]|[#]次n
⇒しおり挿入
⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?
[編集]
[←戻る]