い じ わ る 彼 氏
１４[＿＿_青木の誕生日](1/11)
―ガラ
私が教室に戻ると
キーンコーン………
ちょうどチャイムが鳴った。
「ちょっと絵美、どこ行ってたの？結局聞けなかったじゃん」
席に座ると麻美が呆れたように聞いてくる。
『ごめん！ほんとごめん！また話すから！』
「もー…今度はちゃんと話してよ？」
麻美のその言葉に、梓とあかりも振り向いて勢い良く頷く。
『ははっ、もちろん！』
なんか皆が惚気聞いてくれるのって、嬉しいな…
ちょっとすると先生が教室に入ってきて、教室が一気に静かになる。
クラス委員が号令をかけて、あいさつをすると、朝のホームルームの始まり。
先生が少し話したあと…
「そういえば、あと１ヶ月後に体育祭があるからねー」
体育祭かあ…
高校に入って、初めての行事かな
行事が好きな私は、一気にテンションが上がる。
「えーっと…日にちは確か……」
先生が紙を見て確認する。
「…５月１３日ね」
１３日！？
記念日じゃん！！
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