い じ わ る 彼 氏
13[___種村くんの恋](1/13)




『はぁ…』



これが…幸せのため息?




昨日はあの後…


ずっと公園で話して、


帰りは夜遅かったのに、青木は家まで送ってくれた。



で、別れ際にまたキスして…


寝るまでずっとメールして……



『もー!』



本当に幸せだった。



「…よっぽどよかったんだね」


『ぉわっ、びっくりした…』



いつのまにか私の目の前に座っている麻美にびっくりした。



そ、そういえば


ここ、教室だった…



「絵美、相当気持ち悪いよ?」


『な、なんで』


「1人でぶつぶつニヤニヤ……頭までぶんぶん振ってたし」


『え…マジ?』



うわ…ほんと気持ち悪



教室だってこと、完璧に忘れてたからなー…



4人の中で、私が1番に来たし…



「まぁ、昨日は幸せでした。って、聞かなくてもわかる」


麻美は呆れたように笑う。


でも、優しい笑顔…





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