雌狐と過ごした高校生
[キツネガール](1/3)

俺の名前は
坂野 宏明 (さがの ひろあき)

ちょうど三ヶ月前に
第一志望に落ちたせいで
第二志望の美唄という田舎の
高校へ通うことになってしまった
家から通うのは難しく
美唄にある祖父母の家から
通っている。

また、その家も
なかなかな僻地にある訳で
毎日車で送り迎えをして貰っている

家の周りは防風林、畑と
庭には桜と杉の木、
少し行けば川が流れている
晴れた夜には天の川が見える。

そんな、つまらないようで
飽きもしない日常だった。

彼女が現れるまでは



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