浅葱色を求めて…
殿内… ( 1 /12)



夕刻になって

蔵に集まる幹部隊士たち
近藤さん、山南さん、源さん、芹沢の姿もあった……

蔵に集まる理由は、
殿内義雄の審議をする為

蔵の中は、行灯がたくさんあって
いつもより明るい。

今日……
三月二十五日、殿内が暗殺される…

だから今日ではなければいけなかった…


可笑しな話だ。
暗殺した首謀者二人も居る中で
あーでもないこーでもないと
みんなが話している…

芹沢が私に全部任せるとは言われたものの
仕切るのは体力が無いから辞退させてもらった

だから今私は蔵の隅で殿内と四人の雇われたらしい人達を見てたのに……


「千夜!何をボケッとしておる。」

別にボケッとしていた訳じゃないんだけど…

とは思ったが、こういう場所では
芹沢は上司……

「なんですか?芹沢さん」

と言ったら

気持ち悪いと言われた……


「……生きて……」

殿内の声……

どうやら、私が生きてるのに驚いているらしい。






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