星に願いを
★[prologue](1/3)
はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…



「……弦、……好き……」



「あっ……!……そこ、やめっ…!佑樹!待って!待って!」



クニクニ歯ごたえのある耳朶をあまがみしながら愛しげに名前を呼ぶと、甘い吐息を吐きながら俺の腕の中でピクピクと身体を跳ねさせる弦──。


(好きだ!弦が好き。全部が愛しい…!)


瞳を涙で潤ませて弦に見返されると俺の頭の中は強い独占欲でいっぱいになる。

俺の手でぺニスをしごかれて余裕のないのは弦の方のはずなのに、色気だだもれの弦を前にすると焦らされるのは俺のほうで。

思わず触れていた弦の息子を上下する指先に俺のあせる気持ちが現れてしまう。


「んぁっ……!……ゆ…うき!…はぁん…痛いっ!…あんま、強くにぎるな……んっ……!」


「あ、ごめん。」


勢いのあまり力が入ってたらしくて俺はゆるゆると力を抜くとしごくスピードを落とす。

俺の手から与える快感に弦の内腿がヒクヒクひきつって……。


「優しく…しろよ…」


恥ずかしげに睫毛を伏せて見せるその姿に心臓を鷲掴みされて、勢いのままそのポッタリとした弾力のある柔らかそうな唇に自分の唇を押し当てた。


「あ……んっ………ふっ」


頬を赤くしながら官能的な吐息まじりの喘ぎを漏らし、慣れないキスで一生懸命応えようとしてくれる弦の気持ちを舌先から感じて、俺はまた内側からメラメラ燃え上がる気配を身体中で感じた。





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