欲しい言葉があるの。

第6章  兎と雪の名前事情
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どうしてイイのか、
わっかんねぇんだよ。


みんなが俺を引っ張るから、意味も分からず応援席の最前列まで来てみれば。

目の前で

あいつは虹太の手を取った。




虹太の背中で楽しそうにしやがって。




抑えきれないほどの何かが込み上げてきて、ほんの少しの振動で溢れ出てしまいそうだった。



モヤモヤ
グラグラ
イライラ



それら全部が、俺の声を塞いだ。






−−‥なに、仲良くなってんだよ。







“兎と雪の名前事情”










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