偽りの絆


 はじまりは (2/20)




あれから平田くんと会うことはない。

特に変化もない毎日だった。


数週間後のとあるイベント後、女友達と3人で食事をしていくことになった。

美砂、絢奈と私。

いつも一緒にいる私たち。

「暑いぃ〜飲みたいぃ〜」

「いいね、あたしも!由夏、大丈夫?」

「あー、うん。平気だよ。」

そう、私はアルコールが苦手。全く飲めない…。

でも居酒屋は平気だからいつも一緒に連れて行ってもらってた。

週末のせいか街中は普段より賑やかな感じがした。


近くの居酒屋に着いて、席に案内してもらい、美砂と絢奈は飲み始め…。

私は烏龍茶を飲んで食事を始めた。

近くからは笑い声や拍手、楽しそうな沢山の声が聞こえてくる。

「あ、豆腐サラダおいしい〜。」

私が食べてみると見た目より美味しかった。

「ほんと?」

「茄子もなかなかだよ。」

美砂と絢奈もそれぞれ食べている。


しばらくして、

「あっれ〜?絢奈じゃん!」

「あ、矢口だ〜。」

大学の男友達が同じ居酒屋にいたみたい。

聞き慣れた声がしたから、と矢口くんは話し掛けてきた。

私は矢口くんと会話したこともなかったけど案外平気で簡単に自己紹介。

「塚本と平田もいるんだよね〜。」

「じゃあ、みんなで飲もうよ〜。」

絢奈と矢口くんがきっかけで私達はみんなで一緒のテーブルになった。

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