美少女は保護られる
★[私の幼なじみはちょっと変](2/7)
「ひぃくん……また勝手に入ってきたの?」

私は溜息まじりにそう言うと、たった今キスをされた頬をゴシゴシと擦る。

「んー花音と一緒じゃないと眠れなくて」

フニャっと笑ったひぃくんは、そう言って私を抱きしめると再び頬にキスをする。
何度も……何度も。

「やー!ひぃくん、やめて!」
「んー可愛い、花音」

私は本気で嫌がっているというのに、ニコニコ微笑むひぃくんはガッチリと私を掴んで離さない。

ベッドの上でジタバタと暴れていると、廊下からバタバタと走ってくる音が聞こえ、次の瞬間、私の部屋の扉が乱暴に開かれた。

ーーーバンッ

目の前の扉から現れたのは、スラリと背の高い黒髪の美しい人。
その綺麗な顔は、私の横にひっついているひぃくんを捉えると、途端に鬼のような顔に変わる。

「響……」

唸るような声を出すと、ギロリとひぃくんを睨みつける。

「お兄ちゃん……た、助けて……」

私はその鬼……
ではなく、お兄ちゃんへ向けて助けを求めた。

お兄ちゃんはズンズンとベッドへ近付くと、私の横にひっついているひぃくんの首根っこを掴む。

「また来たのか……響」
「あ、翔《かける》。おはよー」

鬼の様な形相のお兄ちゃんとは対照的に、ひぃくんは相変わらずニコニコとしている。

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