私が消えたい4つ目の理由(1/32)
「今日ね!会社でたくさんお菓子もらったのよ!」
ーーー頭がガンガンする。
今の時間は、夜の八時。
泣き疲れて気付いたら寝ていたようで。五分ほど前に起きたばかりの私は、いろいろなことを考えながらボーッとしていた…のに。
「ねえ麻有?これすっごく美味しいよ!!食べてみてよ」
いつまでも空気の読めない私の母親…。
こんな時間に布団に潜ってるのだから、何かあったことを察してほしいものなのに…
「麻有いつまで寝てるの?夜中寝られなくなっちゃうわよ!」
っーー…
「うるさいな!!体調悪いんだから黙っててよ!!」
思わず口にした言葉は酷いもので。
言ってからすぐ後悔するーー。
「……あ…」
「そうなの?麻有大丈夫?ごめんね…寝てなさい?」
「……うん」
悲しげな顔を見せたお母さんは、スッと立ったと思うと冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出して私の枕元に置いた。
「ここ、置いておくからね?」
……お母さん、ごめんね。
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