君の瞳にうつるもの
☆ …そんなの、分かってるよ…(1/11)












――…ピピピピ




目覚ましの音がけたたましく鳴る


それを思いっきり叩いて止めた



柚 「…い、一睡も出来なかった…。」




昨日の出来事が頭から離れなくて…


あたしはベッドに入っても、眠れず…結局気づけば朝


はぁー…と溜め息が出る





…駄目だ…



考えても考えてもたどり着くのは



もしかしたら克翅くんもあたしのこと…



っていう考えだけ




そんなわけないって分かってるけど…浮かれている自分が居ることも確かで



あたしの頭の中は、もうぐちゃぐちゃだった



柚 「…学校…、行きにくいな…。」



あたしはもう一度溜め息をつき、ベッドから出て準備を始める








…ん、待てよ?



昨日のはあたしが寝てる時に起きたことで、克翅くんはあたしが起きてたことを知らないよね?



てことは、あたしが知らないふりをしとけば、何も無かったことになる?



…いや、何もなかったことになるのはちょっと複雑だけど


何気にファーストキスだし…




でもでもでも!!


なんか知らないふりしといた方が話しかけやすいよね!?




うん、そうだよ!



そういうことにしよう!!


- 164 -
前n[*][#]次n
⇒しおり挿入
/273 n


⇒作品?レビュー
⇒モバスペ?Book?

[編集]

[←戻る]