君の瞳にうつるもの
☆ …そんなの、分かってるよ…(1/11)
――…ピピピピ
目覚ましの音がけたたましく鳴る
それを思いっきり叩いて止めた
柚 「…い、一睡も出来なかった…。」
昨日の出来事が頭から離れなくて…
あたしはベッドに入っても、眠れず…結局気づけば朝
はぁー…と溜め息が出る
…駄目だ…
考えても考えてもたどり着くのは
もしかしたら克翅くんもあたしのこと…
っていう考えだけ
そんなわけないって分かってるけど…浮かれている自分が居ることも確かで
あたしの頭の中は、もうぐちゃぐちゃだった
柚 「…学校…、行きにくいな…。」
あたしはもう一度溜め息をつき、ベッドから出て準備を始める
…ん、待てよ?
昨日のはあたしが寝てる時に起きたことで、克翅くんはあたしが起きてたことを知らないよね?
てことは、あたしが知らないふりをしとけば、何も無かったことになる?
…いや、何もなかったことになるのはちょっと複雑だけど
何気にファーストキスだし…
でもでもでも!!
なんか知らないふりしといた方が話しかけやすいよね!?
うん、そうだよ!
そういうことにしよう!!
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