君の瞳にうつるもの
☆ 初デートは胸、高鳴る!?(1/15)
「ち、遅刻ーー!!」
年も明け、冬休みも残りわずかとなった今日
あたしは１人で叫びながら部屋を飛び出し、階段を駆け下りる
「柚弥ー？朝ご飯はー？」
柚 「た、食べる！食べます!!」
母からの質問に必死になりながら答え、
「朝ご飯くらいゆっくり食べれないの？」
柚 「む、無理無理！待ち合わせに遅れちゃうよ！」
そう言って、あたしは食パンをくわえながら家を飛び出す
柚 「ひってきまひゅ！(いってきます！)」
柚 「ヤバイ！ヤバイ！遅刻!!」
…あたしが朝から慌ただしいわけ
それは今日が約束の日、だから
克翅くんと一緒に遊園地に行く日なんです!!
あの後、克翅くんに電話して、２人が空いている日に行こうってことになり…
今日に決定！
昨日は服選びとか、いろいろセットしたりと準備してたら寝るのが遅くなり
…そして寝坊…
もー!!あたし何してんのよ!!
せっかくの遊園地なのに!!
克翅くんと出掛けられる…
出掛けられる…
…は、初デート…
あ、あたしの服装変じゃないかな…
か、髪もー…
柚 「…ってうわっ！時間がないっ!!」
自惚れるな、柚弥!!
今日のはデートじゃない！
遊び、ただの遊び。
服装が変だろうが、髪がボッサボサだろうが、関係ないんだぁぁぁあー!!
あたしは必死に自分に言い聞かせながらくわえていたパンを口の中に押し込み、待ち合わせの場所まで走った
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