君の瞳にうつるもの
☆ 過去(1/45)


歩き出して5分くらいたったころ、大地くんは小さく息を吐いた


そして、静かに口を開いた



大 「…今から話すことは君にとって辛いところもあるかもしれないよ?それでもいいの?」




そう言って大地くんはあたしの方に顔を向けた





…辛いこと




もしそうだとしても
あたしは立ち止まるわけにはいかない


それに自分で決めたんだもん




絶対後悔しない





柚 「大丈夫です。」




あたしはしっかりと大地くんの目を見て答えた




大 「…そっか。分かった。」






大 「…じゃあ、始めるな。」




大地くんの顔が一気に真剣になった


その瞬間
あたしにも緊張がはしった







――何があっても受け止める


絶対逃げたりしない


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