源氏物語
[花宴](1/19)




──さて、年も明けて若君と俺は二十歳になった。


二十歳になったら少しくらい分別がつくかと思ったら…


「惟光う〜、どっかにええ女はおらへんか」


──まったくつかなかった。


「ほんま性懲りもなくよう言いますね。この間なんか、三十も上の方となんやかんやあったやないですか」


「あれはほら、年上に興味があったから。それに、なかなか色気もあったしな」


俺の目を見ずにそう言う若君。


…若君はこの間、源典侍(げんのないしのすけ)という人と浮き名を流したのである。


この人は五十をとうに過ぎた人なのだが、若君と同じく色好みで男をとっかえひっかえ遊んどるらしい。


婆さんが何やっとるんやっちゅう話やで。


若君も若君でふらふらっとそれに付いてくんやから…


まったくもう。


従者の気持ちにもなれっちゅうの。


ほんで、まあ若君も好奇心で源典侍に近付いたわけやから、一回遊んだだけでぽいしたらしい。


ひどいやっちゃ。





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