源氏物語
[桐壺](1/5)





むかーし昔。


この都には一人のそれはそれは美しい方がおりました。


「惟光ー。おーい惟光ー」


……若君が俺を呼んどるなあ。


全く、時と場合を考えて欲しいわ。


俺がこれから皆さんに物語を話して聞かせよう思うとるっちゅーに…


ほんまKYやで。


ほな無視させてもらいます。


聞こえんフリ上等や。




あっ、お待たせいたしました。


そう、お美しい方がおったのですわ。


その方は更衣という、まあさして高貴な身分というわけじゃなかったのですが、帝のご寵愛を一身に集めていたんです。


この方は桐壺、という後宮にある場所に住んでおりましたんで、桐壺の更衣と世の人々は呼んでおりました。


まあーほんまきれいな人やったそうですわ。


だからやろか、帝のお目にとまったんですねえ。


更衣という位の上には女御ちゅう位があんねんけど、その女御はんたちが帝があまりにも桐壺はんばかりを愛しよるんで、嫉妬しとったらしいんですわ。


そりゃあ女の嫉妬は怖いで。


まず桐壺はんには陰湿ないじめがあったんです。





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