幸せの彼方【完】

1/10 リュウガside



コンビニから帰ると軽く言葉を交わしバスルームに入る…


熱いシャワーを浴び頭をスッキリさす…昨夜も眠る事なくベッドで時間が過ぎるのをただ待った…


眠れない日々…レンの女…精神科医のジュナから定期的な睡眠促進剤と精神安定剤の処方…いつからだったか手放せなくなった…

昨夜は何も服用してないため最悪な気分…シャワーのため外したカラコンを着けバスルームを後にする…


リビングの横を通り部屋へ向かう…ふと聞こえた声に足が止まった…



「……そばに…ほしい…レイラを……ない。俺はいつもレイラのそばにいる…必ず守るから…そばにいて……俺がお前を守るから。」



ヒロの言葉が俺の胸をえぐる…。



そっとドアを開け隙間から除き込むと…泣きながら頷いたレイラ姿が見えた



あれほど願っていたレイラの幸せ…アイツが幸せなら良い筈だったのに…俺の中で湧き上がる喜びを飲み込むほど深く暗い虚しさが渦巻いた…



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